発表の内容
Dassault Systèmesは2026年7月23日、3DEXPERIENCEプラットフォーム上のAI専門家「Virtual Companions」を19のコンピテンシー(スキル)に拡張すると発表しました。稼働基盤は同社のクラウドOUTSCALEが3大陸に持つAIファクトリーで、データの所在国を管理できる主権クラウドとして位置づけられています。3DEXPERIENCEの顧客は39万社です。
| コンパニオン | 担当領域 |
|---|---|
| Aura | 要件・プロジェクト・変更の知識と文脈 |
| Leo | 設計から生産までの工学課題 |
| Marie | 材料・化学・処方 |
3種は2026年2月の3DEXPERIENCE World 2026で発表されたものです。同社ブログによると、2026年7月時点でAURA・LEO・MARIEは3DEXPERIENCE SaaS上で全世界に提供されており、LEOは単一のプロンプトから組立構造の生成、シミュレーションの実行、設計評価、エラー解決ができるとされています。
LLMとシミュレーションの組合せ
Dassaultは、Virtual Companionsを「Industry World Models」と、物理・材料科学で検証されたマルチスケールシミュレーションの組合せと説明し、LLM単体を超えるものと位置づけています。生成AIの出力をシミュレーションで検証する構成は、設計領域でハルシネーションを抑える一つの方法です。他社との比較はCAD・PLMの生成AIアシスタント比較で行っています。
製造業への示唆
主権クラウドでの稼働は、設計データを国外に出したくない欧州企業向けの対応です。日本企業にとっても、どの地域のAIファクトリーでデータが処理されるかは、輸出管理と顧客との契約に関わります。
よくある質問
19のスキルの一覧は公開されていますか?
本稿の出典では個別のスキル名までは確認できません。Dassaultの発表資料を確認してください。
オンプレミスの3DEXPERIENCEでも使えますか?
本稿の出典ではSaaSでの提供が示されており、オンプレミスでの提供は確認できません。
