選定と決算の内容

同花顺の2026年9月15日の報道によると、创新奇智(AInnovation)は9月10日、中国工业互联网研究院の「中国AI大模型工业应用优秀名录」に選ばれました。報道当日、同社の株価は取引時間中に11%超上昇しました。

2026年上半期の収益(前年同期比18.6%増)
8.29億元
同花顺(2026年9月15日)
収益に占める「AI+製造」の比率
81.5%
同花顺(2026年9月15日)
粗利率
35.4%
同花顺(2026年9月15日)

調整後純利益は上場後初めて半期で黒字になりました。中核は工業大模型「AInnoGC(奇智孔明)」で、同社の「一模一体两翼」戦略の基盤とされています。

中国の工業AI専業の比較

同じ時期に、中国では工業ビジョンAI企業の上場が続いています。

企業主な領域公表された数字
创新奇智工業大模型・マシンビジョン2026年上半期収益8.29億元、AI+製造81.5%
思谋科技工業マルチモーダル大模型2025年収益10.86億元、粗利率37.3%(上場申請時)
梅卡曼德ロボット用3Dビジョン2025年収益3.888億元、純損失3.602億元

数字は各社の決算・上場資料に基づく報道で、時期と範囲が異なります。財務の比較は中国の工業ビジョンAI上場ラッシュで詳しく扱っています。

製造業への示唆

収益の8割超を製造業向けが占める企業が半期黒字に達したことは、中国で工業AIが「実証」から「売れる製品」に移りつつあることを示す一例です。ただし1社の決算であり、市場全体の収益化を示すものではありません。中国信通院の調査では、AIを使う中小企業のうち全業務プロセスに組み込んでいる企業は4%にとどまるとされ、普及の裾野はまだ狭い状況です。

よくある質問

優秀名録とは何ですか?

中国工业互联网研究院が選定した、工業分野でのAI大模型応用の優れた事例・企業のリストです。

黒字化は継続的なものですか?

報道は2026年上半期の調整後純利益の黒字化で、通期の見通しは示されていません。

この特集について

中国の「AI+製造」を追う

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この記事を書いた人

株式会社サオス

株式会社サオス 製造DX部

DELMIA Apriso を中核とした MES / 製造DX の導入・運用・人材育成と、製造業向けAIの調査・開発・教育を手がけるITコンサルティング企業。ISO 9001:2015 / ISO 27001:2022 認証取得。 日本・中国・米国で製造業のMES・データ基盤・AI導入を手がけた実務者が、欧米・中国の一次情報にあたって書いています。