Halosの構成

NVIDIAは2026年9月21日の公式ブログで、フィジカルAI向けのフルスタック安全システム「NVIDIA Halos」をロボティクスに展開する方針を説明しました。自動運転向けに始めた安全基盤を、工場や物流のロボットに広げるものです。

層構成要素役割
ハードウェアIGX Thor(機能安全アイランド搭載)IEC 61508/ISO 13849への適合を目標
ソフトウェアHalos Core for IGX安全機能の実行基盤
施設「アウトサイドイン安全」ブループリント外部カメラで施設レベルの状況を監視
検査Halos AI Systems Inspection LabANABがISO/IEC 17020検査機関として認定

ロボティクスのパートナーにはKION Group、Agilityなどが名を連ねます。ブログはAI固有のリスクを扱う新しい規格ISO/IEC TS 22440にも言及しています。

「目標」と「認証済み」の違い

IGX ThorについてNVIDIAは、IEC 61508とISO 13849を「目標とする」と書いています。発表時点で認証を取得済みとは書いていません。安全規格に基づくシステムを作るときは、使う部品の認証状況と、適合の範囲(どの安全機能に、どの安全度水準で)を確認する必要があります。規格の関係はAIロボットセルの安全認証で整理しています。

製造業への示唆

ロボット本体の外側にカメラを置いて施設全体を見る「アウトサイドイン」の考え方は、AIの判断が確率的であることを前提に、独立した監視層を足すものです。AIを安全機能そのものにするのではなく、AIの外側に決定論的な安全層を持つ設計は、ヒューマノイドの安全規格ギャップを埋める現実的な方向といえます。

よくある質問

Halosを使えばAIロボットの安全認証が取れますか?

Halosは安全設計を支える部品と検査の仕組みです。システム全体の認証は、インテグレーターとユーザーがリスクアセスメントに基づいて行う必要があります。

ISO/IEC TS 22440とは何ですか?

NVIDIAのブログが言及したAI固有のリスクを扱う新しい規格です。詳細は規格本体で確認してください。

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この特集について

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この記事を書いた人

株式会社サオス

株式会社サオス 製造DX部

DELMIA Apriso を中核とした MES / 製造DX の導入・運用・人材育成と、製造業向けAIの調査・開発・教育を手がけるITコンサルティング企業。ISO 9001:2015 / ISO 27001:2022 認証取得。 日本・中国・米国で製造業のMES・データ基盤・AI導入を手がけた実務者が、欧米・中国の一次情報にあたって書いています。